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アメリカの夏休み事情:宿題はある?どのように過ごせば良い?

アメリカでは、子どもたちはいつ夏休みに入るのでしょうか。


また、夏休みの子どもたちはどう過ごしているでしょうか。


この記事では、夏休みの時期、宿題や、効果的な過ごし方についてご紹介します。


ちなみに、アメリカ在住でお子さんの宿題を管理してほしい、夏休みのみならず学習習慣をつけるように学習管理をしてほしいなどのご希望がございましたら「アメリカ宿題サポート」というサービスがありますのでぜひご活用ください。


アメリカの夏休みはいつ?子どもたちはどのように過ごす?


アメリカの学校の夏休み(サマーブレイクsummer breakまたはサマーバケーションsummer vacation)は、州や学校によっても差がありますが、5月下旬から8月下旬、または6月上旬から9月上旬の2か月~3か月間が多いです。


例外として、いくつかの公立学校で用いられる「通年学校(year-round school)」では、およそ1か月程度となります。


通年学校はまとまった夏休みの代わりに短い学期と休暇を繰り返す制度で、アメリカの学校全体では2020年時点で4%程度と報告されています。

 

夏休みの間、旅行や特別な経験を楽しむ子どもたちもいますが、サマーキャンプに行く子どもも多いです。


中でもデイキャンプと呼ばれるサマーキャンプは、キャンプと言いつつ日帰りを繰り返すタイプで、年齢が小さい子でも安心です。


サマーキャンプは運営者によって特色が強く、自然に親しむ経験ができるものもあれば、ロボットについて学ぶなど特定のテーマに沿った体験学習を行うものもあります。


アメリカの学校には、夏休みの宿題があるの?

 

よく「アメリカの夏休みには宿題がない」とする説を耳にします。


しかし、これは必ず正しいわけではありません。

 

夏休みの宿題を出さない学校もあるのは確かです。


しかし、宿題を出すかどうかは地域や学校によって大きな差があり、出す学校もあります。


もっとも、宿題が出される場合でも、量は日本よりも少なく、夏休みの間ずっと取り組んでいるということはないようです。


また、夏休みの宿題として決まった課題がない場合でも、読むべき本のリストが与えられるなど、実質的に宿題と呼んでも良いような「奨励」がされることもあります。

 

近年は宿題も電子ファイルで共有されることが増えています。そこで「summer homework 2023」などで検索すると、いくつかの学校が実際に出している宿題の内容を見ることができます。


学校種別や「公立(public)」などを検索ワードに追加すれば、より詳細な情報を得られるでしょう。


宿題が出るのは学校だけではないかも

 

日本人がアメリカで子育てをしている場合は、学校の宿題がなくても、日本語補習校の宿題が出ることがあります。日本の文化に合わせ、だいたいの補習校で「夏休みの宿題」があるようです。

 

量は日本の学校ほどではないようですが、アメリカの学校でも宿題があれば、実質は2倍になります。


補習校の授業はそもそも短い時間で日本の学習進度に合わせていくためついていけない子どもも多く、夏休みの宿題も少し苦労があるかもしれません。


夏休み明けの学力低下、どう防ぐ?5つのヒント



アメリカでは夏休みの宿題が少ないか、まったくないので、休み明けに学力低下が起きることが問題になっています。


 ”summer learning loss” という言葉もあるくらいです。


特に人種など社会的に弱い立場に置かれやすい属性がある子どもの場合、この学力低下が大きく出やすいことが知られています。家庭環境の差が、夏休み明けの学力の差に如実に現れてしまうのです。

 

学力低下を防ぐための方法としては、たとえば以下のようなことが考えられます。


1.サマーキャンプを活用する

サマーキャンプの中には、特定の教科の学習や、教科に直結するようなテーマを扱っているものもあります。


得意な教科を伸ばす機会や、苦手な教科に学校とは別のアプローチで取り組んでみる機会として、活用することができるでしょう。


もっとも、参加できる範囲のサマーキャンプは限られるので、本当に良いプログラムに出会うのは難しい場合もあるかもしれません。また、キャンプは英語で行われるので、渡米したばかりなど英語に不安がある子どもは十分に活用しきれないのがデメリットです。


2.家庭学習

家庭で保護者が教えたり課題を与えたりできるのであれば、普段とは異なる環境で、子どもに合った学習を進めることができます。


保護者も子どもの得意・不得意を把握する良い機会になるでしょう。


この方法は、保護者の学力・指導力が課題となり、子どもも慣れた相手で気が散りやすいのが難点です。


3.一部の学校では夏の特別プログラムがある

一部の学校では、夏休み中に特別なプログラムを用意している場合があります。体験学習がメインのこともありますが、ほとんどのプログラムでは多少とも教科学習に関する内容を扱っているようです。


必ずあるとは限らないのが難点ですが、もし学校にこのような取り組みがあれば、活用してみるのもひとつの手と言えるでしょう。


4.日本の学校や塾に一時編入する荒業も一考の価値あり

夏休みに一時帰国をし、日本の学校や塾に一時編入すれば、他のアメリカの子どもよりも長く勉強ができます。日本の学校・学習文化を体験することもでき、一石二鳥です。


ただし、日本の学校や塾がそのような短期・変則的な編入を必ずしも許してくれるとは限らないことや、アメリカの学校と学習進度が異なることには注意が必要です。


5.日本人向けのサポート塾を活用する

海外で学ぶ日本人の子どもに向けたサポート塾が存在し、特に夏休みにはサマースクールを開講しているところもあります。


アメリカの学校での宿題や学力維持だけでなく、日本の学校との進度の違い、補習校での学び、帰国後の進路のことなどもまとめて頼れて安心です。近年はオンラインでもサービスを提供する塾が増えています。


ちなみに「アメリカ宿題サポート」では、夏休みのお子さんの学習管理だけでなく年中対応しております。


ぜひ一度ご相談ください。


アメリカの夏休みは家庭の方針を反映する機会

 

アメリカには、夏休みの宿題がある学校も、ない学校も存在します。宿題があっても日本の学校よりは少なく、夏休み中に学力を落とさないようにする家庭の努力が求められます。

 

しかしだからこそ、個々の家庭の教育方針、子どもの関心などに合わせた多様なサマーキャンプやサポート塾をはじめ、夏休みの過ごし方の選択肢は幅広く用意されています。


アメリカでの夏休み、「何を重視すれば子どもにとってより良い教育・体験になるのか」の大きな課題に、保護者は真剣に向き合い、選び取ります。


言い換えれば夏休みは、国や学校が決める方針ではない、家庭ごとの方針を子どもに示す絶好の機会でもあるのです。


大きな選択ではありますが、成功すれば日本では得られないような特別な学びと体験を得られることでしょう。


お子さんの学習についてのお困りごとがございましたらどのようなことでもよいので「アメリカ宿題サポート」にご相談いただけますと幸いです。


記事作成者 (Manami Palmini)



講師経歴

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  • 国際基督教大学、大学院にて英語の集中クラスを受けながら、演劇や脚本の研究に携わる

  • 日本の個人塾で3年間英語講師としての経験あり

  • ​ニューヨーク大学(NYU)大学院にて芸術教育学を学び、言語学習における芸術活動の効果について研究

  • ​TESOL(英語教授法)資格あり

過去のサポート歴

  • 現地校、日本人学校に通うお子さんの日常英会話

  • 英検、中学、高校、大学受験対策

  • 駐在の方のためのビジネス英会話

  • お子さんがいる方のためのママ友さんとのスモールトーク、学校関連の会話

  • 研究員として渡米された方のためのプレゼンテーションのお手伝い


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